2016年7月17日日曜日

特殊詐欺にご注意

司法書士の岡川です。

facebookを見てると、「両親がオレオレ詐欺に引っかかって、コツコツためていた200万円がだまし取られたという事件」がシェアされていました。
息子が小切手を落として200万円が必要だという電話をしてきて、それを信じ切ったようです。

銀行に振り込むのではなく、犯人が家まで取りに来て、そいつに現金を手渡したようです。
その時の犯人の顔写真も晒されていましたが、最後まで少し疑っていた両親が写真を撮っていたとのこと。

それにしても顔写真を堂々と取らせるとは、余裕なのか、罪の意識がないのかわかりませんが…。
受け取るだけだから「知らなかった」と言えば罪には問われないという話で「受け子」に勧誘される例もあるみたいですけど、そう簡単に「知らなかった」が通用するほど世の中甘くないですからね。
世の中を舐めきった犯人なのかもしれません。

さて、どれだけ警戒していても、詐欺で騙される人が後を絶ちません。
今回騙された方も、自分は絶対に騙されないと思っていたようですが、息子の緊急事態を何とか助けようという一心で、見ず知らずの人間にお金を手渡してしまったようです。

子を心配する親心に付け入るのは何とも許せませんが、詐欺師というのはそういうもんです。

普通に考えたら、見ず知らずの人間に、家まで現金200万円を取りに行かせるなんてことはありえない。
でも、そういうありえないことでも信じてしまうのです。
そして、こういうふうに特殊詐欺に引っかかって犯人にお金が渡ると、それがまた詐欺グループの活動資金となって新たな被害者を生みます。

この繰り返しで特殊詐欺がなくならないのです。


ちなみに、今回の犯人、息子の名前はもちろん、生年月日や、兄の名前なども答えられたそうです。
それで信じてしまったようですけど、家族構成とか生年月日とか、詐欺のターゲットになった時点でそういう情報も漏れている可能性がありますので、それだけで信じてはいけません。
なんなら、小学校の名前とか本籍とか祖父母の名前とか、そんなのも知られてると思ったほうが良いでしょうね。

今の情報社会、闇のルートなんか一切持っていなくても、結構な情報をネットから知ることができます。


例えば、知人がfacebookでとある写真を掲載していました。
それは、自損事故をした車を撮影したもので、背景はどこにでもある町中の風景。

興味本位で、この写真から場所を特定できるか試してみたのですが、背景に映り込んだいくつかの情報とインターネットで調べた情報を駆使して、条件に一致するおおよその場所を推測し、グーグルマップで探してみたら、見事に同じ風景をストリートビューで発見することができました。

見ず知らずの人の職場とか、子供が通っている保育園とか、ネットで探せばいろんな情報が手に入ります。


私なんか本名をネットで晒してますしね。
職場の位置もバレバレです。

ちなみに私の職場の住所は、高槻市城北町一丁目14番26号シティパル城北105号の岡川総合法務事務所です。
電話番号は072-647-3305です。

ステマです。
よろしくお願いします。


合言葉というか、同一性を確認するための符号は、絶対に家族でしか知りえない情報でなければ意味がありません。
名前とか生年月日とか、そんなもんは周知の事実だと思っておいたほうがよい。
学校の名簿が流出してると、通っていた学校の名前とか、担任の名前とかも知られていると思ったほうが良い。
そういうもので確認すると、相手が知っていた時にはむしろ逆効果になりかねません(今回の件も、誕生日や兄の名前を知っていたことが、犯人を信じる一因となったようですから)。



息子を語る電話があって金を貸してくれと言われても本人が取りに来るまで渡さないこと。
息子は仕事で忙しいんだから、そんないつでも電話に出られるわけじゃないこと(たまたま電話がつながらなくて不安になって騙される例が多い)。
誕生日とか家族の名前なんかは、誰でも知っていると思っておいたほうが良いこと。

少なくともこの3点、みなさんのご両親にも念を押しておいてください。
これで被害にあうリスクを少しでも減らしておきましょう。


では、今日はこの辺で。

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