2014年2月23日日曜日

交通事故の損害項目

司法書士の岡川です。

交通事故の損害額を算定するにあたっては、まず、人身損害と物的損害に分け、次に人身損害を財産的損害と非財産的損害(精神的損害)に分け、さらに財産的損害を積極損害と消極損害に分けて考えることが一般的です。

厳密には、物的損害についても積極損害と消極損害、非財産的損害という分類を考えることができるのですが、物損についての非財産的損害、すなわち慰謝料というのは、ほぼ確実に認められません。
また、物損の消極損害というと休車損害くらいなので、あえて細かく分ける必要もないのです。 したがって、交通事故に関して「積極損害」や「消極損害」という項目があれば、普通は人身損害のことだと考えてよいでしょう。
では、どういうものが損害として認められるかというと、概ね次のようになります。

人身損害

物的損害

  • 修理費用
  • 買替諸費用
  • 代車費用
  • 評価損
  • 休車損害
  • その他


もちろん、これら全てが認められるわけではなく、これらのうち、実際の事案ごとに生じた損害の賠償を請求していくことになります。
それぞれの具体的な中身については、これから徐々にご紹介していこうと思います。


では、今日はこの辺で。


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交通事故の損害シリーズ
1.交通事故による損害
2.交通事故による損害の分類
3.交通事故の損害項目 ← いまここ
4.治療関係費(交通事故の損害各論)
5.入通院の費用(交通事故の損害各論)
6.葬儀関係費(交通事故の損害各論)
7.休業損害(交通事故の損害各論)
8.交通事故の慰謝料(交通事故の損害各論)
9.逸失利益(交通事故の損害各論)

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